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人が亡くなることを永眠(えいみん)する、といいますが、古来、身体は朽ち果てても、魂・霊は永遠に生きると信じられています。遺体を土葬(どそう)する、埋葬(まいそう)することが行われるのも、故人がその土地において”永遠の眠り”についてもらったことなのです。
今日のお墓は、埋葬地の上に建てられた宝篋印塔(ほうきょういんとう)や、五輪塔(ごりんとう)といわれる石塔の変化した供養塔のひとつの型と考えてよいでしょう。その供養塔に当たる墓標は、普通、角石を用いて、角石塔型墓標のつくりとなっています。
つまり、一番下に角型の台石が置かれ、その上に中段の台となる角の石が積まれ、中段の上に竿石(さおいし)と呼ばれる長方形の石が建てられています。
一人の故人について一基建てるお墓の場合、竿石の正面に戒名(法名)を刻み、俗名や死亡年月日などは、裏面に刻みます。一基のお墓に何人もの故人を葬っていく合祀(がっし)墓には、正面に「○○家之墓」「○○家先祖代々之墓」、または「南無阿弥陀仏」などの仏教の語句を、戒名(法名)や俗名、死亡年月日は竿石の側面または墓誌(ぼし)(霊標(れいひょう))に刻みます。
時代によって違いもありますが、墓石(墓標)に対する考え方は二つに分けることが出来ます。
一つは家族(先祖・家)を中心としてのものと、いま一つは個人を中心に考えるものです。
わが国では、「○○家の墓」として家の意識が強いようですが、近年は、欧米風に個人の墓として、生前故人が趣味としていたものや、個人を象徴するような型の墓標も建てられるようになりました。
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