葬儀のしきたり2:香典の表書きと金額(平成10年現在)
   中包みの上、左前にたたみ、表書きは薄墨で、仏式なら「御香典(奠)」、「御仏前」、「御霊前」などと書きます。キリスト教、神道でも「御霊前」です。真宗では「御霊前」とは書かず、「御仏前」とします。金額は、三千円から五千円、一万円が多いようですが、兄弟姉妹や親族は、このかぎりではありません。
 表書きに、姓だけ書く人がいますが、こういう場合、礼状を出すにも、整理するにも、遺族に余計な苦労をかけることになります。中に名詞を入れるとか、裏に住所を書いておく心づかいがあって欲しいものです。
 
葬儀のしきたり2:供花・供物の種類と金額
 

 盛花(もりばな)、樒などの供花は、葬儀式場の荘重な気分を盛り上げるために欠かせないものです。
 供花・供物の種類と金額をあげてみましょう。
 生花一個一五、000円ほど。生花一対三0、000円より。樒一対五、000円より。袖垣生花一間三0、000円より。
 電装提灯一対一五、000円より。電装蓮華一対一五、000円より。造花一対一0、000円より。果物篭一個一0、000円より、乾物篭一個一0、000円より。祭壇盛物一式三、五00円より。

《会葬者への、お礼の挨拶例》


「本日は、ご多用にもかかわりませず、わざわざ、ご会葬くださいまして、ありがとうございます。故人もさぞかし喜んでいるものと思います。遺族一同、ふかく感謝いたしておる次第であります。
 とりこみのなかのことで、万般ふゆきとどきのことばかりで、申しわけございません。お許し願います。
 どうか今後とも、故人同様に、ご厚情たまわりますよう、お願い申し上げます。簡単ながら、これをもちまして、お礼の挨拶とさせていただきます」

 
葬儀のしきたり2:会葬者へのお供養
   葬儀の会葬者(かいそうしゃ)には、お焼香のあとで粗供養(そくよう)を差しあげて、謝意を表するしきたりが一般に行われています。粗供養品の数は、事前に予測しにくいわけですから、余ったときには返品できる品物を注文するのがよいでしょう。
 粗供養の品や、お供養料理の例と金額を次に挙げてみましょう。
【粗供養】
告別式用――百貨店クーポン券(商品券)千円。テレホンカード千円。タオル二本入千円。ハンカチ二枚入(並)千円。 通夜用――お茶、お砂糖五百円から千円。お菓子各種五百円から千円。
【お料理】
弁当二千円より。幕の内三千円より。寿司盛り合わせ一万円より。他、各種。

 葬儀・告別式での遺族の服装
<洋服>
〔男子〕 黒のモーニング・チョッキ。ズボンはネズミ色の縞(しま)または黒。 ワイシャツは白。ネクタイは黒地のもの。靴下は黒。黒靴。黒の略礼服を着用してもよい。 喪章(もしょう)を左の腕にまく。
〔女子〕 黒のアフターヌーン・ドレス。靴下は黒。黒靴。左の腕に喪章。または左の胸に蝶形喪章をつける。
<和服>
〔男子〕 紋つき・羽織・袴・角帯。白足袋(たび)。白または黒緒の畳表草履(ぞうり)。扇子はもたない。喪章もつけない。
〔女子〕 黒無地の紋つき。黒の丸帯。帯揚は黒または白のチリメン。白襦袢(じゅばん)白足袋。 黒の布製または黒緒の畳表草履。
 
葬儀のしきたり2:葬儀料について
 

 次に葬儀料の価格をかかげました。ふくまれている内容は次の通りです。
  寝棺、棺掛と棺中用品、位牌、仏前飾り小道具、棺脇用樒一対、表飾り設備、受付所設備一式、祭壇飾付道具、祭壇室装、式場設備一式、会葬者休憩所設備一式、記録帳と各貼紙、納棺奉仕係員、設備及び片付係員、式場奉仕係員、その他付属小物一式。

価格表

 
葬儀のしきたり2:出棺とお別れ
 

 告別式が終わると、遺族や親族が故人と最後の対面をします。このとき、お供物の生花から、めいめいが花をとって棺の中に、遺体を飾るようにして納めます。また、納棺のとき忘れていた物を納めてお別れします。
 棺の蓋(ふた)は、喪主から始めて、故人と血のつながりの濃い者の順に、遺族、親族、知人が遺体の頭の方から、釘を小石で、一、二回打ちます。最後に、葬儀社の人が完全に打ちつけて出棺となります。
 棺は、室内から玄関までを遺族が運び、玄関から霊柩車までを、手伝いの人が運ぶこともあります。
 霊柩車には、遺体の足の方から乗せます。霊柩車が火葬場へ出発する前、出棺の見送りをしている会葬者に対して、世話人や親族の年長者、あるいは喪主が、会葬者へのお礼を述べます。
 火葬場へは、遺族、親族、友人などが、別の車で供をして行きます。
 車の順は、故人と血のつながりの濃い人が、霊柩車に近い車に乗るものとされています。

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葬儀のしきたり2:火葬
   棺が、火葬場のかまどの中に納められると、かまどの前の小卓に、遺族が持参した白木の位牌と香炉、燭台、花、四華花(しかばな)(以上のものは、葬儀社が用意してくれます)などを飾って、最後の焼香をします。
 お坊さんが同行する場合は、荼毘(だび)(火葬)時の読経をしてもらい、それから焼香をします。
 なお、火葬上の管理事務所へ、火葬許可証を提出しておかなくてはいけませんが、これは葬儀社の方で代行してくれます。